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日本臨床エンブリオロジスト学会に論文が掲載されました

培養室です。昨年末に発刊された日本臨床エンブリオロジスト学会雑誌(Vol.27 No.1)に当院胚培養士の論文が掲載されました。

論文のタイトルは、

『培養成績の安定化と業務改善への取り組み -胚培養士の業務標準化と効率化を目指して-』 (Practices for work improvement and stabilization of culture outcomes: standardization and optimization of embryologists’ operations)です。

この論文では、特別な機器や培養液を新たに導入することなく、培養成績の向上につながった取り組みを報告しています。学会員の方はマイページにログインすると読むことができますので、少しでもご興味ありましたら、ぜひご覧ください。

会員ではない方にも分かるように、論文の内容を簡単にご紹介します。

卵子に精子を振りかけて受精させる方法(体外受精)において、卵子と精子を一緒にしておく時間(媒精時間)や入れる精子の量などは施設ごとに違います。今回の研究では、この媒精時間を短縮しても培養成績に影響がないかを検討しました。その結果、正常受精率、胚盤胞到達率に変化はみられなかったのですが、良好胚盤胞率(※胚凍結や胚移植の対象となる形態の良い胚盤胞の割合)が有意に上昇するという結果が得られました。

培養業務は繊細で高い集中力を必要とする仕事です。そのため、胚培養士一人ひとりが精神的・肉体的に良好な状態で働ける環境の整備は、培養成績を安定に保つためには欠かせないと考えます。

引き続き、当院における培養業務の“最適”を探りながら、当院を選び、当院での治療を希望してくださった患者様のより良い結果につながるよう、研究を続けていきます。