一般婦人科診療

地域の市町村からのご依頼があれば、子宮がん検診医療に協力をいたします。また当院治療中の患者で依頼された場合には子宮がん検診を行います。当院行う子宮がん検診はスクリーニング検査としての擦過細胞診です。異形成を含め精査・加療が必要な場合には協力病院へご紹介します。

子宮筋腫、子宮腺筋症などの子宮疾患、子宮内膜症などの卵巣・骨盤内の慢性炎症性疾患などで生理痛がひどければ画像診断と血液検査（貧血、CA125)の結果を総合的に判断し、妊娠の希望も踏まえ治療法を提案します。現在の妊娠がなければ保存的に、妊娠の希望がある場合には、卵巣の余力がなければ生殖補助医療を推奨しますが、卵巣の余力があれば手術適応があるかを判断します。悪性の病気の除外も大切になります。機能的な痛みは、鎮痛剤と漢方薬、低用量ピル（LEP)を中心に提案をします。

ご自身で周期の記録と基礎体温の測定をして来院をいただけると参考になります。痩せと肥満も関わるので、身長と体重からBMIを算出し、体重管理のアドバイスをします。月経不順の原因の検索として、甲状腺機能の評価、高プロラクチン血症の検査を行い、異常がある場合には内分泌専門医、脳神経外科へ紹介することもあります。超音波による子宮内膜と卵巣の観察、卵の成長、排卵に関わるホルモンの測定を行い月経不順（排卵障害）の原因を明らかにします。現在の妊娠の希望がなければ低用量ピル（LEP)での月経周期の管理、妊娠の希望がある場合には一般不妊治療として排卵誘発だけでなく他の不妊の原因の検索を進めます。

更年期障害は、卵巣機能の低下、停止により起こるとされる女性に特有の疾患です。近隣には更年期医療を専門にしているクリニックがありますので、症状が辛い場合にはご相談されると良いと思います。40歳よりも前に無月経や更年期の症状がある場合には早く卵巣機能が低下している可能性があります。子供の希望があればご相談をください。

一般のおりものの治療、性病検査、緊急避妊などでお困りの場合には、近隣の一般の産婦人科クリニックの受診をお願いします。